神奈川県の「中井やまゆり園」知的障害者入所施設で、入所者に対する虐待が明らかになりました。
調査委員会が「日常の衣食住全てで不適切な対応が横行していた」と報告した施設での虐待。
この記事では、この虐待の内容、園長の言動、世間の声などを調査しました。
「中井やまゆり園」の入所者虐待内容
中井やまゆり園の虐待内容をまとめました。
- シーツ交換の条件として、数百回スクワットをさせた
- 入所者の肛門に金属製ナットを入れた可能性が高い
- 天井が便まみれの部屋で生活させた
- 顔をなぐったのに「どこかにぶつけてアザになった」と虚偽の記録。
幹部職員が映像を見ていたのに隠ぺい。 - 頭にそりこみを入れたり、前髪を一部だけ残して丸刈りにした
- 日常的に利用者に洗濯カートをぶつけることがあったという証言
- 共用スペースであるデイルームで、利用者を全裸にしてボディチェックを行っていたとされる事案
- 背中に不自然なあざがあったにも関わらず、園は調査をしなかったのではないかとされる事案
- 利用者が起きてから寝るまで、廊下を歩かせ続けたとされる事案
虐待疑いは計40件以上
あまりに酷い虐待の内容と画像…見るに堪えません。
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入所者虐待「中井やまゆり園」の園長の言動
入所者虐待「中井やまゆり園」の園長の行動・言動について、調査しました。
同園の菅野大史園長は取材に対し、現在も3、4人を個室で20時間以上、施錠していることを認めた上で「行動障害がある入所者の安全のため、やむを得ない。短くするよう取り組んでいる」と話した。
引用:北国新聞
設の菅野大史園長は同日、県幹部と共に県庁で記者会見を開いた。園長によると、20代男性が2019年7月、鎖骨を折るけがをしたが原因が特定できず、事故として県に報告した。
その後、職場で「職員が洗濯物などを運ぶカートを男性にぶつけたのではないか」との指摘があり、職員本人に聞き取りを実施。しかし、否定したため問題視しなかったという。
引用:山形新聞
また、虐待発覚後、神奈川県が職員への匿名アンケート調査を実施しています。
そのさい、以下のような報道がありました。
現職の職員からの回答は、誰のものか分からないよう園内に回収箱を設けるはずでしたが、副園長が県の担当課に無断で回収方法を変更。封書で副園長らに渡すよう求めた、とのこと。
「中身を見られるのではないかという不安があった」と職員が言っていたそうですが、確かにそうですよね。
園長はこれについて、このように釈明しています。
菅野大史園長は取材に対し「『回収箱だと誰かが抜き取るのではないか』との声があったためで、他意はなかったということだが、配慮不足だった」と釈明。
引用:Yahoo!ニュース
入所者虐待「中井やまゆり園」の世間の声
「中井やまゆり園」入所者虐待の世間の声をみてみましょう。
職員の低賃金、職員不足、環境、待遇、などが原因の一つではないかという意見がある一方、それとは別の問題だとの声も。
黒岩知事がこのように言っています。
調査委員会の報告書を受け取った神奈川県の黒岩知事は、実はもう一つ重要な発言をしている。
「これは中井園だけの問題なのか。日本の障害福祉では、実はこういうことが今も続いているのではないか」
引用:Yahoo!ニュース
まとめ
この記事では、「中井やまゆり園」知的障害者入所施設で起きた、入所者に対する虐待、園長の言動について調査しました。
園長の言動については以下の3つが確認できました。
- 「行動障害がある入所者の安全のため、やむを得ない。短くするよう取り組んでいる」
- カートをぶつけてできたという入所者の鎖骨の骨折を、職員が否定したため問題視せず
- 県が実施した職員へのアンケート調査の回収方法を無断で変更
この虐待には、いろいろな問題が絡み合っていると思わずにはいられません。
二度とこのようなことが起こらないよう、国をあげて取り組むべき問題なのではないでしょうか。
今後新しいことがわかりしだい、追記していきます。